解明されていない栄養の宝庫!幻のきのこ「チャーガ」に注目!

一般社団法人日本スーパーフード協会が2016年S/S(春夏)のトレンドとして第9位に予想しているスーパーフード、「チャーガ」を知っていますか?

チャーガとは、霊芝(サルノコシカケ)に似た種類で白樺やダケカンバなどのカバノキ科の木の幹に寄生するシベリア霊芝と呼ばれるきのこの事です。

このチャーガは、白樺の木2万本のうちたった1本の白樺にしか寄生しないと言われるくらい希少価値の高い幻のきのこで、主要原産国はロシア(ヨーロッパ・日本・中国の北部の寒い地域などにも生息)です。

チャーガは寄生した白樺の木の栄養分を吸収しながら10~15年という長い年月をかけて成長し、最終的には寄生した気の栄養分を全て吸い取ってその木を枯らしてしまうことから、「ガンのようなきのこ」と呼ばれる事もあります。

15年もかけて木の栄養分全てを吸い取ってしまう幻のきのこ、15年分の大木の栄養が凝縮されている事が想像できますね。

それでは、日本ではまだほとんど知られていないチャーガについてご紹介します。

まずはチャーガが寄生する樹木”白樺”について

白樺は涼しい気候に生息する樹木で、日本では長野県や北海道に多く育っています。
この白樺の樹皮や樹液にはサポニンや多糖類、アミノ酸、ミネラルなどの栄養分が多く含まれており、実に様々な用途に利用されています。

白樺の樹液の代表的な使用例は、虫歯の発生を防ぎ、ガムの人工甘味料としても使用されているキシリトール。
実はこのキシリトールの原料が白樺の樹液で、この樹液はそのまま飲料や食品への添加物として使用されているのです。

樹液はキシリトールの原料以外にも、ミネラルが豊富に含まれている事から健康食品の素材として使用されたり、肌の保湿を促進する効果があることから化粧品にも利用されています。

白樺の幹を乾かして採取したタール(乾留液)を樺木タールや樺油と呼び、このタールは抗菌成分や抗炎症作用をもった成分が含まれているので、外用薬として皮膚病や関節炎などの治療薬として使われています。

樹液・幹だけでなく、樹皮にも人にとって有益な成分が含まれていると最近の研究で分かってきています。

白樺の樹皮に多く含まれるベツリン酸には、がん細胞を自滅させる作用や、がんの再発を予防する血管新生阻害作用などがあると報告されています。
白樺の樹皮から摂れるベツリン酸を使って、抗がん剤や抗ウイルス剤の開発研究が行なわれている動きもあります。

白樺は人にとってとても有益な成分を含んだ樹木なのです。

チャーガは白樺の栄養を全て吸い取って成長する

チャーガはロシア・中国・フィンランド・北海道東部などの寒冷地にある白樺の木の幹に寄生して生息しています。

チャーガの見た目は、一般的なきのこにみられる様な傘はなく、黒いこぶのような形をしていて、外側は石炭のように硬くごつごつしていて、中身は黄褐色。

白樺の内部に寄生したチャーガは、白樺の樹液を養分として吸い取りながら10年~15年かけてゆっくりと成長していきます。
成長が遅くなかなか見つける事が出来ないために希少価値があり「幻のキノコ」と呼ばれています。

10cm~20cm程度の大きさに成長するのに10年以上もかかり、最終的に寄生した白樺の樹木の栄養を全て吸い取って枯らせてしまう程の生命力をチャーガは持っています。

チャーガの栄養成分と健康・美容効果

チャーガには独自の栄養成分だけでなく、吸い取った白樺の栄養も凝縮されている為、チャーガの産地ロシアでは古くから民間薬としてその効果が認識されています。

チャーガの栄養成分としては、β-D-グルカン・SOD様物質・食物繊維・イノシトール・エルゴステロールなどの独特な成分の他に、各種ビタミン・ミネラル類、鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛などもバランス良く含まれています。

聞き馴染みのない栄養成分の名前がいくつか出てきましたよね。
きのこなど菌類は体に良い効果が臨床的には証明されているのですが、どの成分がどのように効果があるのかは医学的に分かっていない点が多くあります。

その中でも最近の研究結果で分かってきたきのこの有効成分がβ-D-グルカン・SOD様物質です。

β-D-グルカンは、免疫力が弱い人には免疫力を強化し、逆に免疫力が強すぎる人にはその強すぎる免疫力を抑制する作用があります。
チャーガの糖分である多糖類には、この免疫力を調整する作用のあるβ-D-グルカンが多く含まれています。

ではどのくらい多くβ-D-グルカンが含まれているのか、免疫力を高めるキノコとして有名なアガリクス茸と比べてみましょう。

アガリクスのβ-グルカンは水溶性のみですが、チャーガは、水溶性のヘテロβ-D-グルカン、不水溶性のホモβ-D-グルカンと2種類のβ-D-グルカンベータが含まれています。
これは他のきのこ類にはあまりみられないもので、チャーガのβ-D-グルカンの含有量は他のきのこと比べても高く、天然のアガリクスの3~4倍も含まれているのです。

SOD様物質は、抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素を抑制する働きを持っています。

人の体内には、この有害な活性酸素を分解してくれる抗酸化物質が何種類も存在しているのですが、その代表的な抗酸化物質がSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)です。
チャーガにはこのSODと同じような働きをするSOD様物質が含まれていて、その抗酸化力はアガリクスの23倍にもなります。

チャーガの摂取方法

チャーガはきのこですが、とても硬いので食べて摂取するというよりも煎じて粉末状にしてそれをお茶などにして飲むのが一般的な摂取方法です。

チャーガ茶はその黒くゴツゴツした見た目とは違って、香りも味もクセがなく健康茶の中でも比較的飲みやすい部類に入ります。
チャーガ茶をそのまま飲むだけでなく、料理に使ったり焼酎やウイスキーと割っても楽しめます。

また、チャーガをお風呂のお湯に煮出してチャーガ風呂も保温・保湿に良く、体の内側・外側の両方から私たちを健康にしてくれます。

最後に注意点!

チャーガ茶は、食物繊維などの影響で一度に大量に飲むと一時的にお腹がゆるくなる場合があります。

何事もそうですが、一度に大量に摂取するのではなく、適量を毎日継続して飲み続けることが健康への近道ですね。

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