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ピタヤと同じベタシアニンが摂れる「ビーツ」はボルシチが一番!

一般社団法人日本スーパーフード協会が2016年S/S(春夏)のトレンドとして第7位に予想しているスーパーフード「ビーツ」。

ロシア料理の代表各の一つであり、世界三大スープの一つといわれる「ボルシチ」に使われる材料のメイン野菜として挙げられるのがこの「ビーツ」です。

ビーツとはテーブルビートやレッドビートとも呼ばれ、根っこの部分を食用にするアカザ科の植物です。
大きく成長したビーツの根は深いワインレッドで、アブラナ科のカブにその姿が似ているので赤カブとも呼ばれますが、ビーツはアカザ科ですのでアブラナ科のカブとは植物学上は違う植物に分類されます。

「食べる輸血」とも言われるほど、リン、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、カリウムが豊富なビーツ。
その美容効果はクマやくすみ対策に効果的で、その栄養素の豊富さから海外のトップアスリートもビーツを使ったレシピを取り入れているそうです。

ビーツのその赤い色素は、ピタヤ(ドラゴンフルーツ)の赤色と同じポリフェノールのベタシアニン。
このベタシアニンを多く含む植物は現在分かっているだけで、ピタヤ(ドラゴンフルーツ)とビーツくらいとも言われています。

それでは、日本スーパーフード協会も2016年のトレンドとなると予想するビーツについてもう少し深くご紹介していきます。

最近はスーパーでも見かける”ビーツ”とは!?

冒頭で書きましたが、ビーツは日本ではその見た目から赤カブとも呼ばれますが、アカザ科の植物なのでアブラナ科の植物であるカブとはし植物学上異なります。
では、アカザ科の植物には一体どんな仲間がいるのでしょう?
食用でアカザ科の植物といえば、ほうれん草が有名です。
他には砂糖の主要原料であるテンサイや、昨今スーパーフードとして認知が急上昇しているアンデス原産の穀物キヌアもアカザ科の植物なんです。

ビートは東欧、西アジア、北アフリカ、南北アメリカなどで盛んに栽培されていて、江戸時代初期の植物本である大和本草に記載されているのを見ると江戸時代初期にビーツが日本へ渡ってきたのが伺えます。

一昔前までは生のビーツではなく、缶詰加工されたものぐらいしかスーパーでは手に入りませんでしたが、今ではスーパーで生のビーツを目にする機会も増えましたね。

疲労回復・腸内美化と大活躍!ビーツの栄養

昨今、ビーツは疲労回復に優れた栄養成分が含まれている事が分かってきました。
その栄養成分とは「NO(一酸化窒素)」。
このNOは、血行を促進しながら血管自体の筋肉をしなやかに拡張させる作用があり、脳卒中や心臓病の要因となるドロドロ血液や固まってしまった血栓を予防してくれます。

ビーツに含まれるNOは血行を促進するだけでなく、血流量を増やして体内の酵素消化の効率化を助ける効果もあります。
血流量が増えて血行が良くなれば、筋肉の増強や持久力の向上によって基礎代謝が高くなるのでダイエット効果が期待できますし、疲労物質である乳酸を排出するのも早くなるので疲労回復に繋がります。

ビーツはアカザ科でテンサイの仲間なので、もちろんオリゴ糖や食物繊維も豊富です。
天然のオリゴ糖が腸内の善玉菌を増やしながら悪玉菌の活動を抑制し、食物繊維が腸内の老廃物やコレステロールを体外に排出してくれるので、便秘がちの女性やお腹が緩くなりがちな男性にもオススメの野菜です。

昔は薬用として使われていたビーツ

古代ローマ人は、発熱や便秘などの症状がでた時の治療薬としてビーツを使っていたといいます。
古代ローマの料理人であり美食家の顔も持ったアピシウスが著したとされる古代のレシピ本「アピシウス」に記載されている、便秘に効果があるスープ5種類の中の3種類にビーツが含まれています。
このことから、古代よりビーツが便秘に効果があった事が体感されているのが分かりますね。

また、古代ギリシャの医者であるヒポクラテスは、切り傷や擦り傷などの裂傷にはビーツの葉を傷口にあてて治していたようです。

中世に入ると、ビーツは消化器系から血液系の病気の治療薬としてに用いられてきました。
15世紀イタリアの科学者であるバルトロメオ・プラティナは食後のニンニクの臭いを消すために、ビーツとニンニクを一緒に食べることを推奨していたようです。
これは、ビーツの整腸作用で腸内環境を正常に保つことによって、臭いがしにくくなる効果を狙ったものだと思われます。

食べる輸血のビーツをどう食べようか?

ビーツは生のままでも食べる事ができますが、そのままだととても硬いです。
なので、生で食べる場合は皮をむかずに茹でるか、電子レンジやオーブンで蒸し焼きにしましょう。
個人的には、フレンチドレッシングやオリーブオイルのドレッシングで和えるのが美味しいですね。

ポテトサラダにビーツを混ぜてもとても美味しいですよ。
いつものポテトサラダを作る要領でビーツとホワイトビネガーを加えるだけなので、レシピ本を見る必要もありません。
スペインやトルコなどではビーツを混ぜたポテトサラダの事をロシア風サラダと呼んだ食べています。

茹でたビーツは冷凍保存もできますが、ピクルスにして保存するのもオススメですよ。
容器に水、お酢、砂糖、塩で作ったピクルス液に粒こしょうと月桂樹の葉と共にビーツを漬け込むだけで出来るので、保存に困った方は作ってみてください。

最後に注意点!

ビーツの赤色色素であるポリフェノール「ベタシアニン」は、皮を切るとすぐに赤い汁として流れ出てしまいます。
手やまな板についたこのビーツの赤色はレモン汁で落とす事ができますが、お出かけ前に白い服でビーツを調理する際は気を付けましょう。

ベタシアニンの分解酵素を持っていない人は、ビーツを大量に食べると尿や便が赤くなる合がありますが、一時的な状態で健康に影響はありませんので安心してください。

イギリスでは奇跡の野菜と言われるビーツ、あなたの毎日にプラスしてみてはいかがでしょうか?

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